WORKS038ミルポワ(移転店)

飲食店のブランディング事例

かわいい人気洋食店

ミルポワ

外観・内装デザインについて

実はこのお店は移転拡張で、出店場所は1号店からそれなりに近いと言う場所ではあるのですが、おそらく1割から2割の方がリピーターとして来ていただけるような位置関係にあるように思います。そのため、また最初からファン作りをしていかないといけないという、正直苦しいスタートだったのかもしれません。
でもお店が大きくなったことによって、アルコール類の提供が、今までの何十倍もできることになる、オーナー自身がソムリエでもあるということが、全体の質をあげてくれたかのように思います。
洋食と言うと、やはりビールであるとか、ちょっと味にうるさい方はワインであるとか興味を持たれ、リーズナブルでおいしいワインを望まれるわけですが、このことについてはやはり他店に比べても上を行っているのではないかと思います。
外装や内装について気をつけた事は、1号店の雰囲気をなんとか盛り込んできて、大切なお客様に理解をしていただけるような提案のある店づくりを心がけました。1号店を知っている方からすれば、この2号店はなるほどと感じてくださる仕上がりになったのではないかと自負しています。

外観・内装写真

ロゴ・キャラクターについて

1号店があったので、ロゴやマークについてはそのまま使うことができ、やりやすかったと言う事はありますが、やはり1号店との大きな差は、アルコールの存在だったと思います、このことをどう提案するかということに集中して深く考えたものです。
このお店には人知れず、キャラクターがいるんです、そのキャラクターはオーナーには全く似ていませんが、洋食屋の親父さんと言う感じで、人懐っこいようなそんなお店の本質を醸し出してくれています。
ちょっと飲んだくれのような雰囲気のマスターのキャラクターとなってこのお店の遊び心のようなことが提案できているのかなと思います、きっと入店しやすい雰囲気を作ってくれているのではないかと信じています、こう言うお店作りの仕方もありますよね。

ロゴ画像

企画・構想・エピソード

とにかくこのお店は1号店の7倍もある大きさなので、洋食店としてはかなりの大型店と言うことになります。なので、アルコールの陳列や特にワインの陳列についてボトルで買って帰ってもらえるようなリーズナブルでおいしいワインをどこ産であるかと言うことを気にすることなく、おいしいものはおいしいものとしてお客様にお伝えしていく事に集中されたことが良かったのではないかと感じています。
働きやすさのためにもそうですが、店の雰囲気をより良くするために、メインキッチンとバーカウンターは別に分け、その中央にパントリーを設け、従業員の導線計画は、少しでも短い距離で済むように工夫をした形になっていたりします。こういうことも飲食店の運営について楽にすることになったりすることで、スタッフの定着率も良く、仲間意識を高くし、店舗の地位向上にみんなが一心となって進んでいけたことも、大きなことなのかもしれません。
はじめてのエピソードとして、デザイン上床にはイラストを書くと言う予定になっていて、看板屋さんにお願いすることになっていたのですが、オーナーが自分で書くと言い出し(ローコストになるためにも)1週間位の時間をかけて、たった1人ですべてのイラストを書き上げてしまったんです。なかなかできることでは無いですよね。上手いか下手かはこの際別問題でデザイナーとしては満足な出来ですと言うことにしておきましょう、笑。
こうして、自分のお店を少しでも理想に近づけてデザインの変更を依頼されることもなく、こちらが提案したデザインのまま完成させることができました。これもオーナーを始め、スタッフの方々の繁盛への熱い思いがあったからこそだと思います。やはりお店作りと言うのは、自分たちが参加する意識を高めて進めていくことが、きっと成功の鍵になるのではと改めて思った思い出の店舗ですね!

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