WORKS036 Black bird coffee

飲食店のブランディング事例

三角屋根の自家焙煎珈琲豆屋さん

blackbirdcoffee

外観・内装デザインについて

このブラックバードコーヒーさんは自家焙煎珈琲豆のお店でマスターがしっかりと長い修行をしてオープンさせた素敵なお店です。

この店舗外観はどうして生まれたかと言うと、実はこの前の大通りは、名古屋を東西に走る幹線道路で、この場所は特にスピードを出して走り過ぎていくと言うケースがとても多い場所です、なので、普通の考え方でデザインをしても、全く目立たないと言う結果に終わってしまうことが予測できたのです。

なのでこちらからの提案はどこかにあるような形ではなくて、見た人が"あれって何の店?!"って、気になるお店を作ることが第一義となって考えていきました。

そして生まれたのがこの三角と言う形で、それも薄い板の三角形と言うことではなくて、実は立体的に形取られた三角形なのです。そこにブラックバードと言うキャラクター!(ブラックバードはビートルズの曲名だったと思います。なので、知っている人は知っていると言うもので、とても気になって、いつも前を車で通り過ぎていってるはずです)

キャラクターが付いたりしてるから不思議なお店扱いで、でもいつかあの店の中に入ってみようと考えてくださっているはずです。それが狙いなのです。

外観だけでなく、実は小さなお店なのでできるだけ大きく見えるように、できるだけ使い勝手の良いように店舗デザインを考えたり、細かな店舗設計をして、尚且つ、お洒落なお店になるように努力したお店なのです。

予想外にカフェ部分もできて、ちょっとした教室に使ったりできるところもお店の魅力になっているようです。

外観・内装写真

ロゴ・キャラクターについて

こちらのお店のブランディングについては、なんといってもキャラクターの存在にあると思います、これがテイクアウトの袋に付いていたり、いろんなところに登場したりして、それを見るとブラックバードコーヒーだとわかるくらい、登場機会を増やしているところも、少しユニークなお店です。

実はこの先1kmくらい行ったところに別の自家珈琲豆店があるのですが、そこそこの老舗となっていて、お店は特別変わったお店というわけでもなく競合店と言う存在なのか、もうすでに常連客がついている歴史のある店なのか少しわからないところがありますが、提案の仕方が全く違うので、おそらく来店されるお客様の年代や性別も違っているのではないかと思います、もしそうであるなら、狙い通りのことであって、何も差別化をして競合店をないがしろにしようとかそんなふうに考えてデザイン設計したわけではないので、共存共栄がやはり珈琲豆が一般家庭に自家焙煎として入り込んで行ってもらえることが望ましいと言う考え方で計画もし、運営を進めています。

企画・構想・エピソード

エピソードと言うわけでもないのですが、このお店のマスターは、コーヒー豆うんちくがなかなか素晴らしく、最初聞き入ってしまうわけなのですが、それを黙って聞いていると、マスターは上機嫌になり、どんどんうんちくが専門的になっていき、お聞きしていてもちょっとわからないというところまでどっかの世界に行ってしまう感じです、またそれがマスターの人柄みたいなもので、そのことが好みの常連客がいつも誰かお店の中にいるような気がします。

こういった見逃されてしまうような立地に店舗デザインや店舗設計をする場合はお客様目線になってみて、しっかりと考えることで答えが出てくるはずです、このお店は、このことを自分たちとオーナーがしっかりと話し合いながらある意味半信半疑でありながら進んでいったわけですが、この内容で工事を進めると決めた時には、もう疑う余地もなく突き進むだけでした。

お店はとてもお洒落でもあり、カッコ良くもあり、どことなく人懐っこい所もあり、マスターにとても合っているお店に完成できたことがとても嬉しいです。

お店作りにはビジョンがなければ作ることができません。そこをしっかり考えること、これが繁盛のコツと言っても過言では無いのかもしれませんね。

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