WORKS034 BON POINT CARDIN

飲食店

〜北欧風デザインの田園カフェ

BONPOINTCARDIN

外観・内装デザインについて

このカフェは岩倉市内の田園風景の中にあります。都心から離れていて、ちょうど良い距離にあって、田畑の緑がとても美しいロケーションの中に戸建て店舗として建築設計から販促にかけてのすべてのブランディング活動をさせていただいた物件となります。

外観のデザインは、あくまで北欧風を望まれていたので、多くの看板をつけたり激しさを求めるよりも1点で主張するようなシンプルなデザインを採用することにしました、ぱっと見たところ派手さはないですが何時でも飽きないような、そんな行きつけのカフェになって欲しくて、提案をしたお店となります。

外部の特徴としては、建物と田畑の間の空間に本来ならば駐車場にするべきところを外部テラスとして使っていただくような提案をし、それを理解して頂き、作らせていただけた思い出があります。オーナーからすれば毎日のように見ている田畑の緑が美しいと言う風には感じていなかったようですが、少し離れた場所から来られるお客さんも多くいて、その緑と白い建物のアンサンブル的なところがシンプルに特徴となって現れ、記憶に残りやすいお店になったのではないかと考えています。

また、この外観からどんな内装を想像されるのでしょうか、その気持ちを盛り上げる事はもちろんできないし、全く異質な雰囲気を作り出すことも良くないでしょうし、実は結構難しいことなのです。

店舗設計に必要なこととしては、飲食店の場合、特に坪席数と言う考え方があります、例えば、フレンチ料理店のように、坪席数が1.0を切ってしまう場合もありますし、居酒屋さんのように隣の方と肩が擦り合うような、あえて狭く、使用して場の空気に活気を与えるような業種も存在します。そこでこのお店は、坪席数が2.0と言う感覚で作られています、意外と席数は多いことになりますが、外部テラスの視覚効果によって、窮屈感は全くなく、回転立が低くても、売り上げを作っていけることができるような席数が作られています。

店舗設計には、欠かすことのできない収益性の考え方がこの考え方です、もう一つはここにしかないような雰囲気を味わうことができることです、このお店の場合は、明らかに外部テラスが存在すること、そのことが大きく人気のバロメーターになっているはずです。

このお店で提案したかった事は、オーナーがなぜ北欧風と言うものを望まれたかと言うことです、それはきっと何度来ても、いつ誰と来ても、あきのこないお店であるということがお客様に伝わり、オンリーワンとして扱われるようなお店にしたかった考え方の表れではなかったのかと思っています。

特にカフェと言うのはどうしても変わったことをやらないといけないと言うふうに思いがちなオーナーもおられますが、普遍的に長く愛されるお店になるためには、あまり飾りっけはなくてもよくて商品が本物であると言うことを認識していただける。それだけの力のあるシンプルなメニューだけで、時間を過ごしていただけるようなカフェになること、こう書いてみると、当たり前のようなことを書いているように思えますが意外と、ここまで、シンプルに作れるカフェが少なく、まして建築から始めるカフェとしては珍しいタイプなのかもしれませんね。

よくスーパーボキーのお客様も、このお店にいかれることがあって"よっさん結構常連だよ、"って言ってくださるクライアントもいて、とてもデザイナーとしては鼻高々です、こんなお店から作れることのチャンスをいただけるデザイナーは、そんなにたくさんいるものではないと確信しています。オーナーには感謝しかありませんね。ますますの繁盛を願うばかりです。

外観・内装写真

ロゴデザインについて

今回提案させていただいたこのお店は、建物の建築デザインだけではなく、内装デザインも含め、販促物のデザイン、すなわちロゴやマーク提案やチラシやショップカード、メニュー等のデザインすべてを提案させていただき、もちろん看板(サイン)についても提案をさせて頂き、さらにウェブデザインまで提案をさせていただいているので、トータルブランディングがとてもやりやすく、統一性のあるデザインを生み出すことができました。

ロゴ・販促物・WEB画像

企画・構想・エピソード

このお店は元々岩倉市の駅前にあり、そこが開発により移転を余儀なくされ、田畑の1部を開発業務としてカフェの新築が可能になると言った経緯がありました。恵まれたことでもありますが、オーナーはかなり気をもんだことだと思います。

オーナーからのご依頼は北欧的な建築物を望まれていて、メインメニューは旧店舗の時代からとても人気のあったサンドイッチのバリエーションでした。それから一杯出しのコーヒーがとても人気のあったお店として拡張、移転と言う形になった有名店です。

多くの人に知られていたカフェが移転することとなり、それを担当するデザイナーとしては、少々プレッシャーもありましたが、緑深い田園の中に作られると言う事の醍醐味のようなものが楽しみでとても興味深く提案することができたお店となりました。考えていた以上に新しいお客さんも付き、一気に有名店となっていきました。

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